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スカひら博が選ぶサイケデリック名盤350枚

 投稿者:ア・ガイ・コールド・ユキオ  投稿日:2017年 2月24日(金)12時16分24秒
編集済
  327位 リップ・クリーム 「初期のリップ・クリーム」

ハードコアといえばリップ。有、花電車の横田さんは「リップを見てハードコア
を始め、リップを見てやめた」とGスコープで語っている。「ハードコアは生活
までハードコアにもっていかないとだめじゃないですか」という問題で普通、
出来ないということです。私もダンス・マカブラを見てからハードコアのライヴ
は行ってません。さて、リップの話、「クローズ・トゥ・ジ・エッジ」のような
いわゆる「名盤」とは違うけど、愛着の持てるこの84年のライヴ盤を。まず、
ドラムがラフィンのマルで、PILLではありません。音はディスチャージ
みたいです。「ロンリー・ロック」EPから4曲、入っているのですが、タイトル
曲がめちゃかっこいい。84年はギズムとか四天王世代の活躍が生々しくて、
このリップもギターとベースは元カムズで、当日の渋谷屋根裏でのオールナイト・
ギグの対バンはガーゼにエクスキュート、クレイ、それにガスタンク、ソドムとか
まで。SOB、OUTO、このリップ・クリームが新しいハードコア全盛期を築く
前の古き良き時代。インテリ・ハードコア帝王・リップ・クリーム。いいですよね。

326位 アズテック・カメラ 「ハイ・ランド、ハード・レイン」

オレンジ・ジュース、フェルトと並ぶネオアコの代表的バンドのファースト。次の
アルバムからは打ち込みみたいな音になってしまい、ネオアコ路線は、これ1枚きり
なので、ずっと人気があるアルバムです。ネオアコ精神の象徴として例の歌詞が
よくもちだされる「ウォーク・アウト・トゥ・ウィンター」、クラブのネオアコ・
ナイトではお客さんがこぶしをつきあげて盛り上がる「ピラー・トゥ・ポスト」、
名曲満載です。「ザ・ボーイ・ワンダーズ」に顕著なロディ・フレイム独特の唱法は、
フリッパーズの「ボーイズトリコ」として生まれ変わったし、ギター・プレイも
バックボーンが変な独学で、ボサ・ノヴァとかを下敷きにしがちな他のネオアコ・
バンドとかなり違っています。歌詞がこわいのもネオアコの特徴であるなら、
これもなんかこわいです。
 

スカひら博が選ぶサイケデリック名盤350枚

 投稿者:ア・ガイ・コールド・ユキオ  投稿日:2017年 2月18日(土)16時50分56秒
編集済
  329位 「カフェ・アプレミディ・マリーン」

サバービア橋本徹さん監修によるシリーズから1枚。ブラジル、ボサ・ノヴァ系が
多め。特に前半はそういう感じのアップ・テンポ曲が並べられています。しかし
決め手はベン・シドラン「ソング・フォー・ア・サッカー・ライク・ユー」ですか
ね。あと、有名曲ですが、ソルト・ウォーター・タフィー「ファインダーズ・
キーパーズ」、ニルソン「ウィズアウト・ハー」。話が変わってしまいますが、
このコンピ全体に目を移すと、ジャズ名曲のジョン・コルトレーン「マイ・
フェイヴァリット・シングス」、ビル・エヴァンス「ワルツ・フォー・デヴィ」
から、モジョ・メン「シット・ダウン、アイ・シンク・アイ・ラヴ・ユー」、
ハーパース・ビザール「ウィッチ・タイ・トゥ」(こだわりの選曲ですよね)
ミレニウム、ヴァン・ダイク・パークスといったソフト・ロック系、
リンダ・ルイス「スプリング・ソング」、ヤングブラッズ「ライド・ザ・ウインド」
(もちろんライヴ・ヴァージョンです)、シティなんかのソング・ライター系、
ドリーム・アカデミー「ワン・ドリーム」、プリファブ・スプラウトとかネオアコ系、
フレンチ・ポップまで、いまやなつかし渋谷系の元ネタ定番からレア曲まで、CD
収録時間をいっぱいいっぱいに使って、網羅してあります。たまには通販の中古で
なんかCDでもというときに、どれを買っても、外れなしです。このマリーン盤だと
「テマ・3D」が私にとっては大きな音楽の出会いでした。

328位 P-モデル 「パースペクティヴ」

平沢進さんのバンド。長い歴史があって、「LEAK」の入っている「カルカドル」を
私なんかは重宝しているのですが、名盤といえばこれですよね。田中靖美のシンセ・リフ、
平沢進プログレ魂全開(?)のギター・リフが交互にフィーチャーされています。田井中律
じゃなかった、貞利のドラムは特殊な方法で録られているらしく、際立っています。元々、
楽器のうまいニュー・ウェイヴ・バンドとしてデヴューした頃は、XTC、ディーヴォ、
ウルトラヴォックスみたいで、音もピコピコしていたのですが(プラスチックス、ヒカシュー
と並んでテクノ・ポップ御三家だったらしい)、サード・アルバム「ポプリ」から、暗い
どろどろした側面が全面に出始め、その完成形といえるのが今作でしょうか。私が初めて
観たのは「解凍」直後で、オリジナル・メンバーの秋山勝彦が復帰していて、ことぶき光も
いてかっこよかったのですが、サービス精神満点のベスト選曲ライヴで(このアルバムからは
「ヘヴン」「ソリッド・エアー」)、あの「美術館で会った人だろ」まで飛び出すうれしい
内容でした。その模様はライヴ・アルバムになっています。ミーハーなロック少年の純粋さ
を取り戻せるバンドです。



 

スカひら博が選ぶサイケデリック名盤350枚

 投稿者:ア・ガイ・コールド・ユキオ  投稿日:2017年 2月16日(木)17時42分19秒
編集済
  331位 シド・バレット 「帽子が笑う・・・不気味に」

英語の歌詞の楽しさをおしえてくれた1枚。ぜひ国内盤でじっくり味わってください。
「むなしい努力」「見知らぬところ」では、ロバート・ワイアット、マイク・ラトリッジ、
ヒュー・ホッパーが参加しています。シドの弾きかたりに3人が演奏を重ねているのですが、
つまり、「サード」の頃のソフト・マシーンが3分のサイケ・ポップ・ソングをブラス抜きで
演ったらこうなるという曲で、破天荒なサイケデリック世界が3分に濃縮されています。途中で
途切れているだけですが。そんなこと知っとるわい、という方に。今売っているCDのボーナス・
トラックとしてシド1人のヴァージョンが入っていますよ。

330位 チャーリー・ヘイデン 「リベレーション・ミュージック・オーケストラ」

いさましい民謡サイケ・ジャズの決定盤。オーネット・コールマンのアルバムなどで
弾いていたベーシストの初リーダー作。ピアニストのカーラ・ブレイが全曲、編曲して
います。キューバ、ああなってますけど、自作の「チェ・ゲバラに捧げる歌」とかあって、
政治色が強い。私はベストセラーを書けばもっとてっとり早くメッセージを発信できる
と思っているのですが、音楽の力ってあるようで、実際、このすさまじい演奏(特に
LPのA面「連合戦線の歌」「第5連隊」「4人の将軍」「第15旅団万歳」あたり)
には、ものすごい説得力があります。私も今の日本の惨状をなんとかせねばと思う。
メンバーはジャズ・ファンにはおなじみの名前がずらりと並んでいて、意外と
豪華です。企画を通すときに難色をしめしたインパルス(一応まともなジャズ・
レーベル)側にヘイデンは「どこかのロック・バンドにパクられてからじゃ遅い
ですよ」と言ったそうです。このコンセプト、日本受けが良い。理由はなんとなく
わかる。アー・ムジークはもちろん、いろんな有名アーティストがその影響を
受けていると思います。特に音楽面では、篠田昌己さんですよね。いさましい感じ
とか。何か政策やら制度やらに反対するときは、変に大人数で集まってしたり、
武器使ったりしないほうがいいと思うんですけど。


 

番外編

 投稿者:ア・ガイ・コールド・ユキオ  投稿日:2017年 2月16日(木)16時38分16秒
編集済
  「アイドル・ゾンビ」というアイドル・ユニットを始めました。2曲入りシングル
レコーディングのめどがたたず、おくらになりそうです。歌詞だけ、載せますね。
ももいろクローバー、ハルカリ、みたいな感じ。どうなんですかね、これ。


このマンガ なんだって わかるように かいてあるの

おまつりったって あなた ふんどし もってないでしょ

センスってなんだっけ? 反省ってなんだっけ?

はんぱないでしょ 気合でっしょ 完ペキ主義なんです

  ハレンチ学園 今日も大騒ぎ みなぎるパワー ハイエナジー

  なん中華 ほん中華 不思議世界 ゴージャス! カリスマ?

  わが世の春だぜ

居残りほしゅー しまりのないフェイス だってこんなに空が青いから

夢見心地 はっとしてぐー  走るきみ やっぱり かっこ悪くて 泣けてくるわー

そのはなくそ発言 はてな・はてな  がんばってみるからねって言えよ ぼんくら

こんな出会いを待ってたの  なんとかとはさみはつかいようってね

うそくさっ だまされてもいい  生つば ごっくん すけべだわー

わたしがきれいに見えるのは きみが発情してるからだよ

かくしごとは ばれてるし

これは事故 みたいなもんだ

選挙なんか行かない  だってわたし 関係ないでしょ

ご用事なあに? 余裕のよっちゃん  はなやいだ街 なんでもちょうだい

はみだしすぎの おまわりさん  変なもの 見ちゃいけない

おまえ おこりんぼ 頭冷やせ  銃撃戦  覚悟!

けんかなれしてるしぃ

死ぬまで ひっぱたいてやる

供養しなくちゃ  成仏せよだわ

わたしのひそかなたのしみ  ずたぼろに 傷つくこと

風邪ひいてます  一生 治りませぬ


右にならえ さからって はぐれぐもみたく

しゃきっとせんか 鬼ぐんそう  日曜日なのにねえ

のろのろ運転 うしろつかえてます  前のくるま  またクラッシュ

なむあんだー  わたしは ああゆうこと できません

にえきらない 日本の政治  わたしがなんとかしてあげる

失くしたもの とりかえすんだ  なさけ無用 ぶったぎり

やじられったって 気にしない  わたしはいったいなにものか

  脳内パラダイス  いぇーい  のってるかーい

  並いっちょう 腹ごしらえ  勇気をもってすすむんだ

  めらめら闘志  ニュースだよ ニュースだよ 千里をかける ニューカマー

  奈良の大仏さん おねがいします

  ねはんの境地

夏のバカ  知らない男とねた ななしのごんべ  ぬっちゃら ぬっちゃら

ずっと ぬくもり かんじていたい

男たち にたりよったり  これまた誰かのそっくりさん

にやけめ  それでもにこにこ  わたしの乳 ごりっぱでしょ

泣いてもむだ

庭いじり のらしごと  つまんない

納豆ねばねば  この勝負 延長戦  決着つけるんだ



 

私信

 投稿者:ア・ガイ・コールド・ユキオ  投稿日:2017年 2月14日(火)11時53分50秒
  松本亀吉 保山宗明玉

あなたたちの消息が不明です。連絡ください。

671 1553 兵庫県揖保郡太子町老原17 6

 (株)コワッパ・レコーズ まで。 
 

訂正

 投稿者:ア・ガイ・コールド・ユキオ  投稿日:2017年 2月12日(日)15時40分9秒
  タイトル「サイケデリック」抜けてました。ちなみにギューンカセットの
ストライク・ゾーンという意味です。
 

スカひら博が選ぶ350枚

 投稿者:ア・ガイ・コールド・ユキオ  投稿日:2017年 2月12日(日)15時25分55秒
編集済
  333位 あがた森魚 「日本少年」

コンセプト・アルバムの最高峰。2枚組でヴォリューム満点。素敵な航海を
楽しめます。ものすごい泣き節に驚くファースト・アルバム、これも違った
コンセプト・アルバムとして出来の良いセカンド、どれも傑作で笑えますが、
じゃなかった、迷いますが、この細野晴臣プロデュース、鈴木慶一、矢野誠
コ・プロデュースの本作で。細野さんが「トロピカル・ダンディ」「泰安洋行」
とエキゾチックとかを取り入れた快作を連発していた時期で、このアルバムも
そんな感じです。ほとんどの演奏がムーンライダースとラストショーによるもの
で、ティン・パン・アレーからは鈴木茂、矢野顕子、駒沢裕城が参加しています。
「薄荷糖の夏」のコーラスなんかは山下達郎、大貫妙子、矢野顕子で、当時は
ありがちだったようですが、今なら豪華すぎる感じがします。さて、そんな豪華な
面々による内容、まず、「山田長政」「溺れろ伊達野郎」が派手で印象に残る曲。
あと、カリスマ矢野誠によるインタールード曲「航海」がⅠ~Ⅵまであって、曲と
曲をつないでいます。個人的には「函館ハーバーセンチメント」。これは名曲です。
とてもうじうじしています。あがた森魚さんの声質は、桜井和寿、小山田圭吾級で、
80年代になってから、ニュー・ウェイヴ・バンド「ヴァージンVS」などで、
ロリ・ヴォーカリストとして、その地位を固めました。私が初めて観た頃だと、
「雷蔵」というユニットをやっていて、関西ではフリーペーパー花形文化通信周辺、
アリス・セイラー、嶽本野ばらとかにあがめられていたようです。ベアーズの楽屋
で目撃したという情報も。合わせると、乙女のカリスマの変なやつという感じ。
そんなことはさておき、このアルバム。全編通して聴けば、面白すぎる映画を観た
あとのような、素敵な余韻が残ります。一生残ります。

332位 キング・クリムゾン 「太陽と戦慄」

ロバート・フリップ以外のメンバーがいなくなってから、ジョン・ウェットン、ビル・
ブラッフォード、デヴィット・クロス、ジェイミー・ミューアという編成で制作された
アルバム。たぶん7枚目。1曲目がおすすめ。ハイパーな演奏スタイル。ギターの音が
大きかったり、ベースの音が大きかったり、パーカッション(これは特筆もの)(ミューア
すごすぎ)が前面に出たり、盛り上がりまくります。アレアとマグマしか面白くないという
プログレぎらいの方もノレます。2曲目からは、その「プログレぎらい」が助けてくれ~って
なります。私は好きですけどね、面白くない音楽。まあ1曲目、長尺のタイトル曲ですよ。
ハードで切れまくりでかっこいいです。ちゃかぽこちゃかぽこいってますけど(ミューアの
パーカッションが)。

 

訂正

 投稿者:ア・ガイ・コールド・ユキオ  投稿日:2017年 2月12日(日)14時03分37秒
  ミラーズの曲名、「ミラーズ」ではなく「衝撃X」でした。  

スカひら博が選ぶサイケデリック名盤350枚

 投稿者:ア・ガイ・コールド・ユキオ  投稿日:2017年 2月11日(土)17時49分21秒
編集済
  335位 プライマル・スクリーム 「スクリーマデリカ」

デトロイトもの以外、テクノじゃない、となってしまう前の91年作品。
ストーン・ローゼズ、ハッピー・マンデーズ等がダンス・ビートをロックに取り入れ、
音楽シーンを席巻していた。まだハウスとテクノもはっきり区別されておらず、
808ステイトも「ハウス」だった。あんなダサいのに。ピコピコいってればテクノ
なら、このアルバムの中では「スリップ・インサイド・ディス・ハウス」。あの時代
じゃなければ生まれえなかったとんでもない名曲となっております。13THフロアの
カヴァーなんですけど、電気グルーヴでおなじみのヒプノトーンがプロデュースという
ことで、ピコピコ・サイケ・ポップとして、頂点に到達しています。当時、雑誌ドール
とかで賛否両論だったんですけど、こういうアプローチは、これ1枚きりでした。
やがてビョークのブレーク、マッシヴ・アタックの優勝で、このシーンは消滅しました。
なら、メンバーは、あんなことやらなければよかったと思っていそうなのですが、
数年前にサマソニか何かで、このアルバムを再現するライヴをやったりして、そうでも
ないようです。内容に戻りましょうか。ほとんどの曲がアンディー・ウェザーオールの
プロデュースで、その割にはテクノではなく、今ならはっきりハウスだと思える音作り。
とはいえ、代表曲「ハイヤー・ザン・ザ・サン」がジ・オーブのプロデュースであったり、
アンビエントな要素が大きい。「スリップ~」に続く「ドント・ファイト・イット、
フィール・イット」なんかはノリノリ・アップテンポで煽る曲(クラブ音楽としても
めちゃよい出来)だけど。そのあと4曲目からは、お昼寝状態がえんえん続いて、
ついには演奏者もいびきをかいて寝てしまいます(10曲目)。心地良い安らぎ。
あと、ボビー・ギレスピーはジーザス&メリー・チェインのドラマーでしたよね。
クラウス・シュルツェがアシュ・ラ・テンペルのドラマーだったり、面白いですよね。

334位 フリクション「79ライヴ」

「奇跡のライヴ」という宣伝文句に偽りなし。圧倒的なパワー。やばいハイテンション!
坂本龍一さんには悪いんですけど、「軋轢」よりこっちという意見に賛成です。
特に「オートマチック・フラ」、気合いの入り方がこわい。ロック史においての
異常事態。さて、フリクションといえば「東京ロッカーズ」。そういう素敵なネーミングの
シーンがあったらしい。ミラーズとか(今さらなんですが、ゴジラから出た「ミラーズ」という
曲、かっこよすぎじゃなかろうか)。「79ライヴ」に話を戻します。サミュエル・フラーの
映画のワンシーンがジャケットだったり、広瀬忠司が撮ったメンバーのイメージ・ビデオが
おまけのDVDで見れたり、時代を感じますね。私が観たときのフリクションは、ギターに
ラピスが復帰していて、その時期のライヴもCDで出ていたりします。最近では、ブランキー・
ジェット・シティ中村達也とのギターレス編成でのライヴ盤もありますね。とにかく、
チューニング音も含めて生々しい、この「79ライヴ」(「80ライヴ」もあって紛らわ
しい)、われらが「ロック史」が誇れる最強のライヴ・アルバムです。レックとヒゲは、
元コントーションズやティーンエイジ・ジーザスなので、「世界の」だし、私は尊敬して
います。
 

スカひら博が選ぶサイケデリック名盤350枚

 投稿者:ア・ガイ・コールド・ユキオ  投稿日:2017年 2月10日(金)20時16分25秒
編集済
  337位 アート・アンサンブル・オブ・シカゴ 「バプティズム」

フリー・ジャズといえば、AEOC。おしゃれで、ワイルド。最高にフリー。
その上、確かなセンスとテクニックも、あたりまえ、持ち合わせている。
このアルバムは、アン・アーバー・ブルース&ジャズ・フェスティヴァルに
出演した際のライヴの模様をまるごと45分フルにパッケージングしたもの。
対バンでサン・ラなんかも出た回らしい。そのサン・ラを超える宇宙を展開している。
5人メンバーほぼ全員で乱打されるパーカッション。これまたたぶん全員による
叫び。うめき。4曲目でやっとちゃんとした楽器サックスが演奏される。
こんなジャズ・バンドは他にない。5曲目「アウフヌーン」はジャズ史上もっとも
速い演奏だし、続く「オーネダルース」も名演だ。インプロヴィゼーションという
言葉では言いあらわしきれないめちゃくちゃ。緩急はありますけど、
そのエネルギッシュ、迫力があってリアルに伝わってきます。難は、
4曲目のぐだぐだ。12分ぐだぐだで、ひとっ風呂浴びてこれます。
コンビニにおやつを買いに行くのもいいでしょう。そういうところも含めて、
ダイナミックということです。まさにグレイト・ブラック・ミュージック。

336位 ザ・ファントムギフト 「ザ・ファントムギフトの世界」

渋谷系というムーヴメントが起こる直前の87年作品。ネオGSという言葉は
あって、やはり変な女が熱狂した。ブックレットに写真が載っているのですが、
ヴォーカル・ピンキー青木(アルケミー・ナイトに出たことも)が王子さまで、
その周りにお客さんが上がってきていて、踊っていて、パンタロン!
ナポレオン山岸(スターリン)ほかのメンバーも今見てもおしゃれです。
この1枚きりのアルバムは、ピチカートがブレイク前の小西康陽が編曲で参加。
朝妻一郎、宮田繁樹、高護といったロック界の要人がプロデュースしていて、
まあなんかそれ系のエリート・バンドといった感じが受け取れる。というか
ウケる面々ですよね。でもそんな身構えて聴かなければならない高尚な音楽で
ありながら、単純にサイケデリック・ロックとして狂える。かっこよさに
しびれちゃう。オリジナル・ラヴじゃなくて、二プリッツみたいな
ロックンロール。それもハイテンションで全開。プロフィールも付いてますね。
好きなもの「シャルル・ボードレール」「レモンスカッシュ」「マーガレット」
「マシュマロ」「琥珀色の恋」。ホワイト・ヘヴンやゴースト、オーヴァーハング・
パーティーが受け継がなかった部分が際立つ、ゴキゲンな、サイケデリック。
でも、こわい人たちなので、会ってもいじろうとしたりしちゃダメですよ。
絡んだら殺されますよ。気になる歌詞は、本当は怖いグリム童話という感じ。
 

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