新着順:2/2393 記事一覧表示 | 《前のページ | 次のページ》

スカひら博が選ぶサイケデリック?名盤350枚

 投稿者:ア・ガイ・コールド・ユキオ  投稿日:2017年 3月19日(日)15時58分20秒
  通報 編集済
  319位 ジューダス・プリースト 「ペインキラー」

時は、ヘヴィ・メタルの最盛期。すべては、ボン・ジョヴィ「ワイルド・イン・ザ・
ストリーツ」の商業的成功によってもたらされたといっても過言ではない。第2の
レッド・ツェッペリンが誕生したのである。モトリー・クルー、ラットなどのLA
メタル・シーンからは、ガンズ・アンド・ローゼズというとてつもないロック・モ
ンスターが登場。ボン・ジョヴィと共にセンセーションを巻き起こした。また、ス
ラッシュ・メタルと呼ばれたアーティストたちにもスポットが当たり、メタリカ、メ
ガデス、スレイヤー、アンスラックスが、四天王として台頭した。特にメタリカ
は、商業的にも大成功を収めた。ベテラン勢も息を吹き返した。エアロスミス、AC/
DC、キッス、ヴァン・ヘイレン(それ以前に「ジャンプ」のヒットがあったっけ)・・・。
ボン・ジョヴィのブレイクと直接的な、シンデレラ、スキッド・ロウだけでなく、様々な
アーティストがこの時期に意欲的な活動をし、質の高い名作を残した。ヨーロッパの
「ファイナル・カウントダウン」の大ヒットも無関係ではあるまい。この時期に活動が
活発だったイギリスのアーティストに、アイアン・メイデン、デフ・レパードがある。
いわゆる様式美のメイデンに対し、レパードは、アメリカナイズといわれながらセールス
面で存在感を示した。プログレ志向の強いクイーンズライチ、ブルージー路線のグレイト・
ホワイト、ドイツ勢は、ジャーマン・メタルと呼ばれ、ハロウィンなどがいた。ディープ・
パープル、レインボーの首謀者であるリッチー・ブラックモアは絶対的なキングであったし、
イングヴェイ・マルムスティーンも後を受ける形で王子であった。フライングVで
おなじみのマイケル・シェンカーに続くギター・ヒーローの系譜では、ゲイリー・ムーア、
ミスター・ビッグのポール・ギルバート、エクストリームのヌーノ・ベッテンコート、それに
スティーヴ・ヴァイがいた。そうしたシーンの活況の中で、神格化されていったのが、この
メタル・ゴッド=ジューダス・プリーストである。決定打となったのが、この「ペインキラ
ー」である。隙のない完璧なプロダクション。ジューダスこそが何にも優先して聴かれるべき
バンドであることは、パンテラ、スリップノット登場後である、現在でも変わらない。もう
少し音楽的に当時を振り返ってみよう。まず、ボブ・ロックというエンジニアの存在が大きい。
既存のアーティストの持つサウンドに厚みを加えていったのである。シーンは、ヘヴィ志向を
強めることになってゆき、そのことによって、ポイズンなどはバブルガムと云われ、干された。
批評界においてであるが。もうひとりの立役者は、作曲家のデズモンド・チャイルドであろう。
ボン・ジョヴィの一連の名曲群「リヴィン・オン・ア・プレイヤー」「禁じられた愛」「バッ
ド・メディシン」には、あきらかにそれ以前のハード・ロックとは違った、メロディーによって
もたらされる高揚感があった。アリス・クーパーの彼による同時期の作品がボン・ジョヴィそ
っくりなのは、何をかいわんやである。やがて、シーンは穏やかな時期を迎え、華やかだった
ウインガー、キックスとかよりも、アクセプト、ライオット、レイヴンといったゴリゴリの
パワー・メタルに人気が集まった。スコーピオンズ、ドッケンなどの堅実なアーティストと
肩を並べる存在にまで成長していったのである。ブラック・サバス、ホワイトスネイク、オ
ジー・オズボーン、ロニー・ジェイムス・ディオといったアーティストがヘヴィ・メタルの
象徴的な存在であり続けていたことも忘れてはならない。一方では、デイヴィッド・リー・
ロス、マイケル・モンローなんかが、キャラクター面、ルックス面でシーンを彩っていた
ものである。


 
》記事一覧表示

新着順:2/2393 《前のページ | 次のページ》
/2393